フランス最古のクチュールメゾンである「LANVIN(ランバン)」のエスプリを引き継ぐ「LANVIN COLLECTION MEN’S(ランバン コレクション メンズ)」より、池波正太郎とコラボレーションしたグラフィックTシャツを6月22日(木)発売いたします。
「LANVIN COLLECTION MEN’S」は、これまでも「LANVIN」のメンズクロージングがスタートした1920年代のパリにオマージュを捧げるべく、「エコール・ド・パリ」「ベルエポック」「パリ エキスポ」をテーマにTシャツを制作。そして今回注目したのが、今年生誕100周年を迎えた池波正太郎氏。
戦後を代表する時代小説家 池波正太郎氏は、美食家や映画評論家としても著名でした。フランス映画においては50年近く愛してきたこともあり、晩年には、多くのヨーロッパ旅行をしています。その中でも特に贔屓にしていたのがフランスでした。池波氏は、フランスに訪れた時に、多くの絵画を描いており、その独特のタッチは様々な著書の中でも挿絵として使われています。今回は、その希少なイラストの中から厳選した3作品を、Tシャツのデザインにしました。
SHOTARO IKENAMI×LANVIN COLLECTION
粋=élégant T
フランスのエスプリ、パリの街に根付く自由奔放で開放感な日常と人生、気ままに感じたまま、見たままを伝える内容の池波氏の旅行記からは、江戸の“粋”に通じるものを感じます。
数々の著書からも男性の作法や生き方を説き、伝え続けた江戸の“粋”と、フランスにおける“エレガンス”を重ね合わせた言葉として、「Le meilleur d’Edokko 粋=élégant 」とTシャツに記載しました。
こちらは池波エッセイの名作『散歩のとき何か食べたくなって』(新潮文庫)の表紙になったことでも有名な作品。藤田嗣治やピカソ、キスリングといったベルエポック期のアーティストに愛された、モンパルナスの老舗カフェレストラン「ク―ポール」の紳士と給仕が描かれています。
シトロエンの黄色い2CV、書店へと向かうパリジャン、そして野良犬・・・。舞台こそ定かではありませんが、池波氏がこよなく愛した、パリの何気ない下町の日常が描かれた、まるで映画のワンシーンのような作品。
『あるシネマアディクトの旅』(文春文庫)をはじめ、多くの池波エッセイに登場する老舗居酒屋「B·O·F」と、その店主セトル・ジャンを描いた作品がプリントされたTシャツ。
「Le meilleur d’Edokko 粋=élégant 」は “最高の江戸っ子 粋=エレガント”の意味。
ボディは着丈をやや短く程良いビッグシルエットにし、大人が着られるように意識。テールに丸みを持たせスリット部分にはガゼットで補強し、細部にもこだわったTシャツです。
ソフトな肌触りと滑らかな風合いのコットンスムース素材を使用し、エレガントに仕上げました。Size46-52 各\16,500 (税込)
※数量限定、ランバン コレクション表参道店、GINZA SIX店、ONLINE STORE限定で販売いたします。
【発売スタート】
2023年6月22日(木)~【販売店舗】
LANVIN COLLECTION 表参道店
LANVIN COLLECTION GINZA SIX店
LANVIN COLLECTION ONLINE SHOP
https://www.mens.lanvin-collection.com/shop【FEATURE PAGE】
https://www.mens.lanvin-collection.com/feature/shotaro_ikenami/【公式ブランドサイト】
https://www.mens.lanvin-collection.com【公式インスタグラム】
https://www.instagram.com/lanvincollection_mens/
LANVIN COLLECTION MEN’S
Creative Director
祐真 朋樹 コメント僕が池波正太郎さんを知ったのは21歳のとき。雑誌「POPEYE」編集部で仕事を始めた頃のことだった。編集の仕事を知らない僕に、周りの先輩たちは「本を読みなさい」と勧めてくれた。いろいろと推薦された本の中に、池波正太郎さんのエッセイがあった。読書は苦手だったが、池波正太郎さんのエッセイは読みはじめると楽しくてしかたがない。どんどん次が読みたくなる。そのうち、エッセイだけではなく、小説まで読むようになった。雑誌や漫画以外の本に夢中になるのは、生まれて初めての経験だった。
池波正太郎さんは僕の親父と同じ大正12年生まれ。僕とは43歳の歳の差があるが、そのセンスは時間を飛び越えて心に刺さってきた。場面場面の空気や気配を連想させる文章は、痛快で小気味よく洒脱。当時はバイブルとして猛烈に読みまくった。当時を思い出して今もたまに読み返すけれど、何度読んでも新鮮でハッとさせられる。是非、若い人たちにも読んでほしいし、知ってほしいと願う。
池波正太郎さんのエッセイには、フランスを旅した話が多い。中でもパリをテーマにしたものは、江戸っ子の目を持つ池波正太郎さんの審美眼を通して描かれていて秀逸。人物や食べ物、映画、店・・・等々が味わい深く表現されていて、読んでいると、江戸っ子の美学とパリジャンの姿には共通点が多いのではないかと思えてくる。
そんな池波正太郎さんは、文章の他に絵画もたくさん残している。今回は粋な江戸っ子、池波正太郎が描いたパリを、LANVIN COLLECTION MEN’SのグラフィックTシャツシリーズvol.4に使わせていただきました。テーマは「Le meilleur d’Edokko」。粋=élégant。かけがえのない、粋でエレガントなTシャツが完成しました。ぜひお試し下さい。
祐真 朋樹