2025年7月歌舞伎座「七月大歌舞伎」において、松本幸四郎主演による『鬼平犯科帳』の上演が発表されました。
時代小説の大家・池波正太郎が生み出した『鬼平犯科帳』。
実在した火付盗賊改方長官の長谷川平蔵を主人公に、江戸の市井に生きる人々を情感豊かに描き出した時代小説の傑作です。「鬼の平蔵」と恐れられ、放火や強盗、殺人などの凶悪な盗賊一味を取り締まる「鬼平」が活躍する魅力的な物語は、鬼平の義理、人情、ユーモアも心得た懐の深い人物像と相まって、昭和42(1967)年の第一作発表以来、累計発行部数3,000万部を超え、長きにわたり愛されています。
昭和44(1969)年には原作者である池波正太郎の強い希望により初世松本白鸚(当時 八代目幸四郎)主演で映像化。
その後、平成元(1989)年からは二世中村吉右衛門が鬼平こと長谷川平蔵を平成28(2016)年まで当り役として演じ続けました。
そして、池波正太郎生誕100年記念の新シリーズとして、令和6(2024)年に当代の幸四郎主演で新たな『鬼平犯科帳』が誕生。ドラマ・映画版が公開され、好評を博してきました。
このたび、7月の歌舞伎座で、幸四郎主演による『鬼平犯科帳』の上演が決定。祖父、叔父から継承した十代目幸四郎の長谷川平蔵が歌舞伎座に登場します。どうぞご期待ください。